xshifon’s diary

異世界・アニメ・ラノベ等について考えてみる。

アニメ・ラノベ・異世界等の魔法について考えてみる(6)

  1. 初めに
  2. 一般魔素
  3. 特殊魔素
  4. 終わりに

初めに

 前回は、魔素のみで構成される生物について考えてみたが、今回もまた魔素について理解を深めたいと思う。魔法について書こうと思うにも、魔素についての理解が曖昧だと、魔法についても曖昧になってしまう可能性が高いため、魔法の前提となる魔素の理解は不可欠なのだ。今回は特に、生物が有する魔素の質について考えたい。

一般魔素

 魔素はその世界全ての至る所に存在しており、魔素がなければ魔法を使うことができない。そして、世界中の魔素のほとんどは、空気中に存在しているのと同様の、一般魔素で構成されている。一般魔素は、全ての基本魔法を扱う上で必須であり、イメージしたものを、魔素という媒介を通して世界に直接反映させる。しかし、魔素を扱う力、すなわち魔力を有する者は、その者が有する魔素の量、魔素の純度、魔素の変換効率、魔力適正など、様々な面からイメージを反映する過程において制約を受ける。つまり、その者の力量によって、現出できる魔法の効果、規模等に限界があるということだ。つまり、仮に魔素量が無限であり、その他もろもろも全く制約を受けないほどの魔力の持ち主であれば、例えば世界を意のままに崩壊させるということも可能であるということだ。魔力が高ければ高いほどできることの幅が広がるため、人数がいればいるほど、起こせる現象の幅も広がるということになる。このあたりは、魔法論において詳しく説明しようと思う。

特殊魔素

 一般魔素があるならば、それに対応する特殊魔素があると考えるの通常であろう。では、特殊魔素とは何か。特殊魔素の本質は、その質にある。一般魔素は純粋な魔素であって、何にでもなれるし、逆に言えば何か手を加えないと強化ができないのだが、特殊魔素は、手を加える前から、何らかの特殊な要素が内在しているのだ。分かりやすく言えば、一般魔素が突発的に変異したものである。例えば、「威圧」を内包する魔素は、これを扱う者のイメージがたとえ温和な癒しの力であったとしても、特殊魔素と持ち主のイメージが不和を起こし、異常が起きてしまうということだ。特殊魔素が発生する原因としては、偶然によるものか、何者かの意図によるものか、それとも何かしらの副作用か、といくつも挙げることができるだろう。そして特殊魔素は一般魔素と比べて希少であり、その性質とあったイメージとの調和が一般魔素と比して遥かに高く、ものによっては非常に重宝されることだろう。もっとも、先に述べたように相反する性質を有するイメージとの調和は困難であり、特殊魔素を保有しているからこその制約も受けるといえる。

終わりに

 今回は特殊魔素を説明するために一般魔素についてより理解を深め、原則と例外という形で展開できたのではないかと思う。次回はまだ何について書くか決めていないが、引き続き魔法を論じるための前提についてか、それとも魔法論について踏み込むか、どちらかになると思う。ということで、ここまで読んでくれたならば、最大の感謝をあなたに捧げよう。ありがとう。