xshifon’s diary

異世界・アニメ・ラノベ等について考えてみる。

アニメ・ラノベ・異世界等の魔法について考えてみる(4)

  1. 初めに
  2. 魔素の役割
  3. 魔力適正
  4. 終わりに

初めに

 前回は魔素に基づく生命体の構造について考えてみた。そして、魔筋や魔肉について検討すると言ったが、今回は新たな気づきをえたので、これについては次の機会に検討したいと思う。新たな気づきというのは、今まで、異世界における物体は全て魔素で構成されているという前提で話を進めてきたが、そうではなくて、現実世界の要素と折衷させることができるのではないかと考えたのだ。つまり、異世界においてもおおよそは現実世界の要素が基盤となっており、その上で魔素という新たな要素が加わったということだ。ということで、今回は現実世界と異世界の要素を融合させられないか、考えていきたい。

魔素の役割

 これまで同様に魔素が存在し、これが様々な形に変化できるという前提に変わりはない。そして、現実世界の要素がなくても、これ単体で生命体を構成できるとする。その上で、現実世界の要素と融合させるという話だ。そして、おおまかに、魔素のみで形成される生物、もしくは体の基盤が魔素が主体でできているものを、「魔性生物」と称することとする。そして、そうでないもの、つまり魔素でないものが基盤となっている生物を、「一般生物」と称することとする。そして、一般生物も、体内に魔素が流れており、それにより、魔法を具現化することができると解する。もっとも、魔性生物に比べて魔素要素が少ないため、魔素への順応能力が相対的に低いと考えよう。

魔力適正

 しかし、単純に魔素量の大小で魔法出力の精度が変わるとするのはあまりにも単調である。そこで、魔素量以外に、魔素の純度も関わってくると考えるのがよいだろう。例えば、魔性生物であっても、魔素の純度が10段階中「1」であれば、一般生物で純度が「2」である生物に魔力適正が劣る可能性があるということだ。そしてさらに、その生物自体の全体の器もかかわってくると考える。器が10段階中「1」である魔性生物の魔素量は1であって、器が「2」で魔素が占める割合が50%である一般生物の魔素量もまた1である。つまり、器の大きさも魔力適正に大きく関係するということだ。つまり、魔力適正には、器、魔素割合、魔素純度など、様々な要素が関わってくるため、魔力適正の判断はそう単純でない。

終わりに

 今回は、新たな前提を持ち出して、改めて魔素について考えてみたが、これによってさらに考察が伸びてくると考える。そして、次回についてだが、前回、魔筋や魔肉などの機能について考え、魔素のみで人間に類似した生物を成り立たせようと試みたわけで、今回は急遽内容を変えてしまったため、次回これについて検討したいと思う。魔素のみで構成された生物は魔性生物であるが、これによって、いわゆる魔族についても説明が可能になると考えている。